ほのまき体操のできるまで ⑤ほぐす、のばす・・・

その頃、教室では肩のまわりをほぐす、脇をのばす、肩関節をまわす、というような体操をやっていました。

 

「ほぐす、のばす、まわすって覚えてくださいね」としつこく言いながら。

 

③でも書いたように硬くなった関節をほぐして動きをよくすることが大事だからです。

 

「ほぐす」凝った部分を押しておいて体の方を動かします。

 指で押してもみほぐす、というマッサージの手技を自分でできるように応用し、指でコリを押しておいて肩を回したり上下に動かしたりするのです。

 

「のばす」はストレッチです。ゆっくり時間をかけてジワジワと伸ばします。

 

「まわす」は関節の運動。肩関節や股関節をグルグル回しながら関節を囲む筋肉を徐々にゆるめていきます。

 

この3つをすることで、関節の周囲や縮んだ筋肉がゆるみ動きがよくなります。

体の部位によって効果的なことが違うので「ほぐす・のばす・まわす」のそれぞれが大事だと考えました。

 

例えば、肩が内側に入ってしまった体型の生徒さん(猫背)。腕の内側をのばすストレッチだと「何も感じない」と言われます。ストレッチの格好をしたくらいで伸びるような状態ではないのです。

 

そこで考えたのが「大胸筋をつかんでおいて肩を回す」という体操です。肋骨から筋肉を引きはがすような感じでグイッとつかんでおいて動かすと、硬い筋肉も少ーしゆるんできます。

 

また、肩こりの時によくやる「凝ったところを押す」という動作。それだけではあまり感じませんし、押している指が疲れてしまいますが、押しておいて腕を動かすと、誰かに押してもらっているような感じで気持ちいいのです。腕をたらして前後に揺らすだけなので楽チンです。

 

やってみてよさそうだと早速他の教室でも紹介し、感想を聞きます。 

そうやって生徒さんの反応を見て、ボツになったり採用されたりしながら新しい体操がドンドン生まれていきました。そして、名前もここから生まれたのです(続く)。

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